「くつろげる場がいくつかあって、それらがすべて緩やかにつながっている家」 そのコンセプトに沿って、回遊性のある間取りと、表情をもった壁を中心に家族の居場所をつくりました。 玄関扉を開けると現れる大きな室内窓は、外の光が玄関まで届きます。 光や人の気配を感じる、つながりのある玄関となりました。印象的なグリーンの壁は黒板塗料。チョークで自由に描けます。 また、玄関の床はモルタル仕上でベビーカーを置いてもゆとりある広さを確保しています。 玄関からLDKへつながるこげ茶色の開き戸にも、模様が印象的な型板ガラスをはめ込みつながりを感じられる仕掛けをしています。 ドアノブは真鍮のような風合いをもったものをセレクトしました。 リビングの一角に設けた小上がりの和室は、来客用のスペース・リビングの延長でごろごろできる居場所・子供の遊び場として多目的に使っていきます。 引き戸でオープンにしたり、仕切ることもでき、自由自在につながりをつくることができます。 リビングの壁は、フローリングと同じオーク材の板貼です。一方ダイニングの壁は、モルタル仕上げ。 ひとつの空間でも壁の素材を変えることによって、ゆるやかに居場所をつくっています。 また、バルコニーにはウッドデッキを敷き、LDとのつながりができました。 玄関の室内窓の向こうは、和室からもアクセスできるワークスペース。 つながりをもちつつも、少し囲われた落ち着きある場所は、本を並べたりPCを置いたり、家族全員の作業場になります。 まだ新しいマンションのため、MBR(マスターベッドルーム)と水まわり(浴室・洗面等)はクリーニングのみとし、玄関・LDK・ワークスペースを中心としたメリハリあるリノベーションをしています。 |